Interaction in Life
身の周りを見渡すと、動いているものがいくつか存在する。時計や扇風機、自動ドア。あらためて考えてみるとそれらの動きは機能の結果として存在していることに気づく。時を示す針の動き、適所に風を送る首振り、人の出入りに反応したドアの開閉。それぞれの動きには明確な機能が存在する。逆に、機能がない動きは生み出されることすら稀である。
アクチュエータによる動きを学ぶためのプロトタイプとして制作してきた “Interaction Sketch” には特別な機能がない。それにも関わらずこの展示が人を惹きつけるのを見て、ものの動きには機能以外の存在意義があるのではないかと考えるようになった。 “Interaction in Life” では日常生活にこれらの動きを取り入れている。実際の生活における動きの体験は、展示空間とは異なる行動を誘発する可能性が高い。これらは、新しいプロダクトとしてではなく、日常の行為を観察し、動きの可能性を探るための道具としてデザインしている。
“Interaction in Life” は第21回学生CGコンテストにノミネートした。